突然ですが、あなたは「電子タバコと加熱式タバコの違い」についてご存じでしょうか?何となく聞いたことはあっても、実はまだまだ広く知られていない電子タバコ(VAPE)。本記事ではそんな電子タバコについて、
の3点を軸に解説していきたいと思います。
加熱式タバコと電子タバコの違い
まず、両者の違いを解説するにあたって、「そもそも加熱式タバコや電子タバコって何のこと?」というお話からさせていただきます。
加熱式タバコとは?
加熱式タバコとは、その名の通りタバコ葉を高温で熱することで、水蒸気を発生させる仕組みのタバコです。紙巻タバコのように葉っぱを燃やさないため、煙ではなく水蒸気を吸引しているという点が大きなポイントだと言われています。代表的な製品としてはアイコス・プルームテックなどが有名ですね。
加熱式タバコもある意味では電気の力を利用しているため、そこが若干ややこしい部分ではあります。が、あくまでアイコスやプルームテックは加熱式タバコであり、電子タバコとは似て非なる物なのです。
「電子タバコってアイコスの事でしょ?」
と言われちゃうのは電子タバコあるあるですね
電子タバコとは?
一方で電子タバコとは、金属のワイヤーに電気を流すことで熱を発生させ、その熱によってリキッドを蒸発させる仕組みのタバコを指します。水蒸気を吸引しているという点では加熱式タバコと同じですが、大きく異なるのはタバコ葉を一切使用していないという点です。
先程申し上げたリキッドというのは、グリセリンなどの食品添加物に香料を混ぜた液体のことを指します。ものすごく噛み砕いてに説明すると、美味しそうな香りのする液体の事です。こちらを電気の力(=金属の熱)で蒸発させているだけですので、タバコ葉を一切使用していないという事になるわけです。
主成分が食品添加物で構成されているため、法律上は「たばこ製品」に該当しません。そのためAmazonや楽天などの通販で一般的に販売されています。
そうは言っても、当店では未成年の方への販売はお断りしています。
両者の違いをまとめると…
加熱式タバコ・電子タバコが別物であるという事がお分かりいただけた所で、次に両者の具体的な違いについて説明させていただきます。
加熱式タバコ | 電子タバコ | |
ニコチン | 含む | 含まない ※日本国内販売の場合 |
タール | 含まない | 含まない |
買える場所 | タバコ屋・コンビニ・公式サイトなど | 専門店や一般的な通販サイト |
製品の種類 | 限られている | ほぼ無限にある |
味の種類 | 限られている | ほぼ無限にある |
コスト | ランニングコストが高い たばこ増税の影響を受ける | ランニングコストが安い たばこ増税の影響を受けない |
におい | 何かを燃やしたような、焦げ臭いにおい | リキッドによって様々 甘いにおいがする場合が多い |
タバコ葉由来の成分
加熱式タバコに使用されるスティックやカプセルにはニコチンが含まれています。一方で、たばこ葉を燃やすことなく水蒸気だけを発生させる仕組みのため、紙巻きたばこと違ってタールが発生しないと言われています。
日本国内に流通している電子タバコの場合、そもそもタバコ葉を使用していないため、タールもニコチンも一切含まれていません。海外ではニコチン入りリキッドも流通していますが、日本では販売が禁止されているため、個人輸入以外で入手する方法はありません。そのため、日本国内で販売されている電子タバコ用リキッドは全てタール・ニコチン0です。
購入できる場所
加熱式タバコは本体・タバコスティックともに全国のコンビニやタバコ店で販売されています。しかしながら、年齢確認が必要なため一般的な通販サイトで購入することは基本的にできません。※公式サイトから本体のみ購入可能な場合もあります。
電子タバコの場合、コンビニやタバコ店で販売されているケースは少ないです。都内であれば電子タバコ専門店もちらほらと見かけますが、地方ではまだまだ件数も少ないようです。その代わりに、年齢確認が必要ないため、Amazonや楽天などの主要な通販サイトで購入することが可能です。
どちらをより便利と感じるかは人それぞれだと思います
製品や味の種類
加熱式タバコを選ぶ際の選択肢は、現状だと多くて十数種類です。メーカーで分類すると、アイコス・プルームテック・グローの3択です。味の種類も、各メーカーがそれぞれ用意した数種類の中からしか選べません。
一方電子タバコの場合、本体・味(=リキッド)ともに星の数ほど種類が存在します。見た目や性能の違うもの、フレーバーの違うもの。世界中のあらゆるメーカーが様々な製品を販売しているため、本体も味も無限の選択肢の中から選ぶことが出来ます。
コストの違い
加熱式タバコと電子タバコとでは、ランニングコストに大きな違いがあります。たばこスティックは1箱20本入りでおよそ550円前後です。対して電子タバコの場合、必要なコストはリキッド代とコイル代。※コイルとは電気を通して熱くなる金属部分のことで、消耗品です。
ネットで調べてみると「リキッド1ml=たばこ1箱分(20本分)」という説をよく見かけますが、筆者の肌感としては「リキッド3ml=たばこ1箱分」くらいが適正な気がします。※吸い方や使用環境によっても変動します
60mlリキッドの平均的な価格が大体1600円前後ですので、リキッド3mlあたりの値段は約80円です。当店の一番人気リキッドも、60mlサイズで1680円です。
また、コイルは1個あたり300円程度がほとんどですので、先程のリキッド代と合わせると、たばこ1箱分に相当するランニングコストは約380円程度という事になります。
また加熱式タバコの場合、たばこスティックの値段にはたばこ税が課されています。そのためたばこ税が増税した場合、ランニングコストに大きな影響が発生します。
一方電子タバコの場合、法律上はたばこ製品に該当しないため、たばこ税がかかりません。そのため、たばこの値上がりに影響を受けることはありません。
においの違い
加熱式タバコは、紙巻きたばこに比べれば相当においを抑えることが出来ます。しかしながら、全くの無臭と言うわけではなく、何かを燃やしたような独特なにおいがします。
一方で電子タバコの場合、使用するリキッドにもよりますが、大体の場合はどことなく甘いにおいがします。
「加熱式タバコの焦げ臭いにおいが苦手」
という方もいれば、
「電子タバコの甘ったるいにおいが苦手」
という方もいるため、一概にどちらが良いとは言えませんが、全く持って種類の違いにおいが発生するという事は間違いないでしょう。
電子タバコのメリット
以上を踏まえて、加熱式タバコではなく電子タバコを選ぶメリットをまとめるとこんな感じです。
「コンビニで買える方が良い!」という方には加熱式タバコの方がおすすめですし、「とにかくランニングコストを抑えたい!」という方や、「色々と選ぶ楽しみも味わいたい!」という方には電子タバコがおすすめです。
電子タバコの安全性について
日本国内に流通している電子タバコの場合、タール・ニコチンなどたばこ葉由来の有害成分が一切含まれていません。そのため、加熱式タバコや紙巻きたばこに比べて健康被害が少ないと一般的には言われています。
トランプ政権時代、アメリカ国内で電子タバコを使用した若者が次々に肺疾患を発症するという事例がありましたが、後の調査により、肺疾患を発症した若者たちは禁止薬物成分を含有した闇電子タバコのようなものを使用していたことが分かりました。日本国内で似たような症例が無いことからも、電子タバコ由来の健康被害では無かったという見解が多いようです。
また、「電子タバコの爆発に関する危険性」についてお問い合わせをいただくことも稀にあります。これはメカニカルMODと呼ばれる、安全装置を搭載していない上級者向け電子タバコを、誤った方法で超危険にぶん回すとバッテリーが爆発しちゃうかもしれません、という話です。要するに用法容量をお守りくださいというやつですね。
過激な使い方をして製品に超多大な負荷をかけない限り、爆発するなんて事はまずありませんのでご安心ください。
ほとんどの電子タバコには保護回路が搭載されていて、
そもそも大きな負荷がかからないようになってますので大丈夫です!
使用方法についてご不安な方は、当サイトの製品マニュアルページをご参照いただくか、当店まで直接お問い合わせください。
まとめ
という事で、本記事では加熱式タバコと電子タバコの違いについて解説させていただきました。似ているようで結構違うもので、どちらにも長所短所があるという事が伝われば幸いです。
この他にも電子タバコ初心者の方に向けて様々な情報を発信しておりますので、ぜひチェックしてみて下さい!